看護師の残業について

2008年の10月、二人の看護師の過労死が労災認定されました。

ただでさえ過酷な労働条件なのに、その上人手不足が加わって、看護師一人一人の仕事の内容がどんどん増えています。看護師はなるべく勤務時間中に仕事を終わらせることができればいいのですが、その時間内でやってしまわなければ行けない仕事など、優先度の高い仕事を終わらせることはできても、患者の看護記録など、後でもいいような仕事は仕事が終わってからしなければいけなくなってしまいます。

残業による影響はその後の仕事にも大きくかかわってきます。
残業が続いてくるようになると、看護師は体を休める時間がなくなってしまいます。すると、体が疲れてしまったり、仕事のミスなどにもつながりかねません。看護師は人の命にかかわる仕事をしているために、ちょっとしたミスも許されない仕事です。特に、20代で結婚していない、独身の看護師に仕事が集中してくる傾向もあります。家族がいたりすれば、家のこともしなくてはならないので、多少仕事がたまっていても家に帰らなくてはいけません。結婚していない看護師たちはそういった家族がいないところで、たまっていた仕事を引き受けなくては成らないことも多いのです。

このような看護師の残業や、残業による心身の負担を軽減させるために、アルバイトやパートタイマーなどの非常勤看護師の雇用を促進したり、残業したら残業した分の手当てをきちんと支払うなどの対策を講じていますが、いまだに改善の見通しは立っていません。白衣の天使といわれあこがれの対象ともされてきた看護師が、心から笑顔で働けるようになる日が早く来るといいですね。